2015年 - 2017年
情報化時代における新たな史料学構築の可能性 : 『唐六典』を例として
文部科学省 科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究) 挑戦的萌芽研究
本研究では、主として『唐六典』を採り上げ、既存文献や新出資料(アナログ)と電子史料(デジタル)との相互関係を徹底検討し、テキストの再校訂や訳註といった伝統的な研究手法による史料批判を行った。この結果、20世紀の学術環境の中で作られた校訂活字本や、それに基づくテキストデータは盲信できないこと、『唐六典』が内包する矛盾や他史料との相違は、従来から言われる編纂の粗漏というより、むしろ編纂者が編纂方針に真摯に向き合った結果であったと考えられることなどが明らかとなった。
併せて、電子史料の特質や、学術研究に有益なデジタルアーカイブの諸要件について考察を進め、結果を実際のデジタルアーカイブ作成に活用した。
併せて、電子史料の特質や、学術研究に有益なデジタルアーカイブの諸要件について考察を進め、結果を実際のデジタルアーカイブ作成に活用した。
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- 課題番号 : 15K12938
- 体系的課題番号 : JP15K12938
この研究課題の成果一覧
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書籍等出版物
2-
東京大学経済学部資料室 2019年
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東京大学経済学部資料室 2018年