2020年3月
循環器疾患患者に対するリハビリテーション
理学療法京都
- ,
- ,
- 巻
- 号
- 49
- 開始ページ
- 8
- 終了ページ
- 13
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)京都府理学療法士会
日本は、超高齢社会に伴い、高齢循環器疾患患者が増加している。また、それは、さまざまな疾病・障害が重複することによる運動機能や認知機能低下などから日常生活の制限を余儀なくされ、要介護状態にも陥りやすくなる。例えば、慢性呼吸器疾患を重複した心不全患者の退院時身体機能と転帰について調査した報告がある。それによると、慢性呼吸器疾患を重複した心不全患者は、非重複患者に比し、入院前より移動能力が低く、また心不全増悪による入院を契機とし、さらに移動能力は低下しやすいことが明らかとなっている。また、高齢循環器疾患患者における身体的フレイルは、死亡率や再入院率に関連し、サルコペニアの発症や栄養状態の不良は、身体的フレイルに関わる要因とされる。以上のことから、本稿では、循環器疾患患者に対するリハビリテーションについて、私たちの経験を踏まえ簡潔に述べたい。(著者抄録)
- ID情報
-
- ISSN : 1346-1710
- 医中誌Web ID : 2020261117