2015年4月 - 2019年3月
患者由来ゼノグラフトと3次元初代培養を用いた抗腫瘍薬感受性予測モデルの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
我々は、乳癌細胞株を用いて、2D培養下と3D培養下における抗悪性腫瘍薬の薬効を比較した。その結果、殺細胞型抗がん薬では2D培養下で感受性が高い傾向にあり、抗HER2抗体では3D培養下で感受性が高い傾向にあった。実臨床での効果を考慮すると、3D培養がより生体環境を反映している可能性が示唆された。
悪性体腔液由来癌細胞の3D培養では、混入する血液細胞や中皮細胞が問題となったが、播種する細胞数や培養液中の血清濃度を調節することで実施できた。PDX由来乳癌細胞の3D培養では、脂肪幹細胞との共培養が癌細胞の増殖を増強すること、その作用には脂肪幹細胞由来のadipsinが関与することを見出した。
悪性体腔液由来癌細胞の3D培養では、混入する血液細胞や中皮細胞が問題となったが、播種する細胞数や培養液中の血清濃度を調節することで実施できた。PDX由来乳癌細胞の3D培養では、脂肪幹細胞との共培養が癌細胞の増殖を増強すること、その作用には脂肪幹細胞由来のadipsinが関与することを見出した。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 15K08588
- 体系的課題番号 : JP15K08588