共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

視聴覚情報の統合過程において感情システムが果たす役割の実験的検討

日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究(B)

課題番号
17K18069
体系的課題番号
JP17K18069
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究では,視覚と聴覚の異種感覚情報の統合過程に,視覚刺激のもつ感情情報が注意機能を媒介としてどのように関与するのかを実験的に検討した。研究の成果として,分裂錯覚と呼ばれる視覚情報と聴覚情報の相互作用によって生起する錯覚現象の起こりやすさが,視覚刺激として提示された感情刺激によって変容することが明らかとなった。この錯覚は注意が向くことによって生起しやすくなることが報告されていることから,感情刺激に対して注意が向きやすいことで錯覚が起こりやすくなったと推測される。加えて,感情刺激として使用した表情刺激と幾何学図形では,それぞれ関与する処理のレベルが異なることを見出した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K18069
ID情報
  • 課題番号 : 17K18069
  • 体系的課題番号 : JP17K18069