MISC

2017年7月

クリゾチニブ使用後アレクチニブに奏効せずセリチニブが奏効したALK遺伝子陽性肺癌

日本呼吸器学会誌
  • 渡辺 和良
  • ,
  • 早稲田 優子
  • ,
  • 高戸 葉月
  • ,
  • 松岡 寛樹
  • ,
  • 笠原 寿郎

6
4
開始ページ
278
終了ページ
282
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本呼吸器学会

症例は66歳、男性。cT4N2M1a(悪性胸水)、stage IVの肺腺癌と診断され、プラチナ併用化学療法を施行し一時改善したが、その後腫瘍は増大した。後日EML4-ALK融合遺伝子陽性が判明したため、クリゾチニブを開始した。腫瘍は縮小したが好中球減少、蜂窩織炎を認めたため、クリゾチニブを中止した。その後腫瘍が増大し、アレクチニブを開始したが著効せず、セリチニブに変更したところ、腫瘍は速やかに縮小し、奏効した。副作用はごく軽度で忍容性は良好であった。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 2186-5876
  • 医中誌Web ID : 2018081201

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