1991年5月15日
タンパク質構造解析のモデルビルディングのためのグラフィックスプログラムの開発
情報処理学会論文誌
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- 巻
- 32
- 号
- 5
- 開始ページ
- 599
- 終了ページ
- 607
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人情報処理学会
タンパク質の電子密度分布を図示し 分子構造を構築するためのプログラムXELEを開発した.グラフィックス・ワークステーションを用い X Windowを利用して 対話型で操作性の高いプログラムを開発した.これは高機能 高速かつ移植性に富む新しいタイプの3次元描画システムDoreを使用し構築した.計算により得られた3次元配列の電子密度情報から iso-surfaceの多面体様の電子分布モデルを任意の強度で作成し表示する.一方電子密度に合わせて 当てはめるべき分子モデルの作成および修正を行う.またモデル.のクリッピング ペプチド鎖の結合回りの回転 並進等の機能を持っている.種々の視点あるいは様式による画面表示ができるなど モデルを作成するために必要な機能を多数持ち合わせている.これらの機能は画面に表示されたコマンドメニューからマウスを用いてビックすることにより選択することができる.X線回折データから電子密度分布を導くためのプログラムシステムPROTEINを移植した.またイメージング・プレートを用いるX線回折測定装置をイーサネットを経由して接続し 画像データから構造因子を導くプログラムを開発した.以上のようなプログラムを搭載したグラフィックス・ワークステーションは タンパク質の構造解析の一貫処理システムとして最適なものであり "クリスタログラフィック・ワークステーション"あるいは"クリスタログラフィック・ワークベンチ"と呼ぶことができよう.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110002723211
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00116647
- URL
- http://id.nii.ac.jp/1001/00014854/
- ID情報
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- ISSN : 1882-7764
- CiNii Articles ID : 110002723211
- CiNii Books ID : AN00116647