2017年8月 - 2019年3月
多言語主義をめざした「国家語」という思想
日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援 研究活動スタート支援
本研究は、多言語主義をめざした「国家語」という思想をドイツ語圏、ロシア語圏、日本語空間にまたがってあきらかにしようとしたものである。ドイツ語圏で生まれた「国家語」(Staatssprache)は、2つの経緯を経て日本語に伝わった。1つは、保科孝一や田中克彦を介して日本語へと伝わった経緯であり、いまひとつはドイツ語圏からレーニンによってロシア語に翻訳され、その後1990年代に日本語へと伝わったルートである。
こうした歴史的言説のなかで国家語は、法的に制定されることが前提とされ、それを「肯定」する立場、そして「否定」する立場の二面性がある言説の束としてみいだすことができた。
こうした歴史的言説のなかで国家語は、法的に制定されることが前提とされ、それを「肯定」する立場、そして「否定」する立場の二面性がある言説の束としてみいだすことができた。
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- 課題番号 : 17H07101
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論文
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博士論文(上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科国際関係論専攻、主査:木村護郎クリストフ) 2021年3月 査読有り