論文

査読有り 筆頭著者
2021年11月

農地の変遷とその社会政治的背景からみる明治期以降の荒川堤外地の社会的役割の変化

土木学会論文集D2(土木史)
  • 矢澤優理子
  • ,
  • 古谷勝則

77
1
開始ページ
103
終了ページ
120
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.2208/jscejhsce.77.1_103
出版者・発行元
公益社団法人 土木学会

<p> 本研究は,荒川流域における3市町の荒川堤外地を対象に,農地の変遷と地域社会を取り巻く国内外の社会政治的背景との関係から,農業卓越地域としての堤外地の社会的役割の変化を考察したものである.GISを用いて農業の基盤となる地域の地質及び土壌の状況を明らかにするとともに明治期から平成期にかけての農地の変遷状況を定量的に把握し,あわせて郷土資料を用いた文献調査により農地の変遷要因について明らかにした.その結果,荒川堤外地は肥沃な砂礫質土壌を基盤として国家産業としての養蚕を支える桑畑卓越地域であったが,養蚕業の衰退とともに次第に都市近郊農村地域へと変化していった.また,公共性の高い河川空間が求められる中で農地の割合も減少していることがわかった.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2208/jscejhsce.77.1_103
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130008119304
URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejhsce/77/1/77_103/_pdf
ID情報
  • DOI : 10.2208/jscejhsce.77.1_103
  • eISSN : 2185-6532
  • CiNii Articles ID : 130008119304

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