2018年4月 - 2022年3月
グローバル水準の学校図書館専門職養成カリキュラムの開発研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
2019年8月4日(日)に,札幌のモエレ沼公園で国際シンポジウム「Road to the Future: School and Children's Librarianship 子どものための図書館サービス専門職養成の国際動向」を開催した。続く5日,6日にも登壇者らと協議の機会をもつことができ,2020年度秋学期に各登壇者が責任者である4大学のプログラムで「International Children's Literature」の授業実施において連携することが決まり,シラバス作成を手はじめに,共同授業計画に着手した。
シンポジウムの登壇者には,前年度までの調査をふまえ,学校図書館で,また公共図書館で児童向けのサービスに携わる専門職員を全面的にオンラインで養成し修士号を授与するアメリカ合衆国,カナダ,スペインの大学のプログラムの責任者を迎えた(加えて研究代表者も登壇した)。それぞれのプログラムは組織構造,カリキュラム,双方向性,学生数,学費等に特徴があったが,共通して,履修生の国籍は多様であり,国際的な視野をもった教育内容で,学校図書館の専門職については教育学と図書館情報学をともに学修することを求めていた。
各プログラムの特徴は次のとおりである。サンノゼ州立大学は図書館情報学大学院の"情報専門職"養成という大きな目標のもとでプログラムが運営されていて大変,未来志向である。アルバータ大学のプログラムはカナダで唯一の学校図書館専門職養成の修士号プログラムといってよい存在で,教育学のもとに置かれる。毎年約10名が修了する規模ゆえ,小クラスの授業や演習が実現している。バルセロナ自治大学は,児童文学や学校図書館についての五つのプログラムに関わっている。うち三つが修士号の学位を授与するものである。三つがオンラインのプログラムで,二つはブレンディッド・ラーニングの形態である。
シンポジウムの登壇者には,前年度までの調査をふまえ,学校図書館で,また公共図書館で児童向けのサービスに携わる専門職員を全面的にオンラインで養成し修士号を授与するアメリカ合衆国,カナダ,スペインの大学のプログラムの責任者を迎えた(加えて研究代表者も登壇した)。それぞれのプログラムは組織構造,カリキュラム,双方向性,学生数,学費等に特徴があったが,共通して,履修生の国籍は多様であり,国際的な視野をもった教育内容で,学校図書館の専門職については教育学と図書館情報学をともに学修することを求めていた。
各プログラムの特徴は次のとおりである。サンノゼ州立大学は図書館情報学大学院の"情報専門職"養成という大きな目標のもとでプログラムが運営されていて大変,未来志向である。アルバータ大学のプログラムはカナダで唯一の学校図書館専門職養成の修士号プログラムといってよい存在で,教育学のもとに置かれる。毎年約10名が修了する規模ゆえ,小クラスの授業や演習が実現している。バルセロナ自治大学は,児童文学や学校図書館についての五つのプログラムに関わっている。うち三つが修士号の学位を授与するものである。三つがオンラインのプログラムで,二つはブレンディッド・ラーニングの形態である。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K02592
- 体系的課題番号 : JP18K02592
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
2-
Library Hi Tech 2022年2月15日 査読有り
-
図書館文化史研究 = Journal of the Japan Association of Library and Information History (37) 79-112 2020年 査読有り
書籍等出版物
1-
https://tane.info 2021年7月
講演・口頭発表等
2-
International Association of School Librarianship 2022 Hybrid Conference and Research Forum 2022年7月13日
-
The 48th Annual Conference of the International Association of School Librarianship and the 23rd International Forum on Research in School Librarianship, Dubrovnik, Croatia 2019年10月22日 International Forum on Research in School Librarianship (IASL)