2019年
04生-12-口-20 ダウンヒルランニングによって生じる動脈スティフネスの増加は繰り返し効果で抑制される
日本体育学会大会予稿集
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- 巻
- 70
- 号
- 0
- 開始ページ
- 158_2
- 終了ページ
- 158_2
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.20693/jspehss.70.158_2
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本体育学会
<p> 【背景】伸張性運動は数週間の間隔を空けて実施することで筋痛や炎症が軽減することが知られており、その現象は繰り返し効果と呼ばれている。【目的】本研究は伸張性運動の一つであるダウンヒルランニング(DH)の繰り返しが動脈スティフネスに及ぼす影響について検討した。【方法】対象者は健康な成人男性7名とした。頸動脈―大腿動脈脈伝播速度(cfPWV)および血清クレアチンキナーゼ(CK)濃度はDH前、DH1時間、24時間、48時間後に測定された。DHは傾斜を-10%に設定し、最大酸素摂取量の75%の強度で30分間実施され、1回目と2回目のDHの間隔は2週間とした。【結果】1回目のDHにおけるcfPWVはDH前と比較してDH1時間、24時間および48時間後に増加した。2回目のDHにおけるcfPWVはDH前と比較してDH後のいずれの時点もほとんど変化しなかった。2回目のDHにおけるcfPWVは1回目と比較して48時間後に有意に低い値を示した(P<0.05)。2回目のDHにおける血清CK濃度は1回目と比較して48時間後に有意に低い値を示した(P<0.05)。【結論】DHの繰り返しは筋損傷を抑制し、動脈スティフネスの増加が抑制されることが示唆された。</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.20693/jspehss.70.158_2
- CiNii Articles ID : 130007770094