フライングミラーの原理検証実験
第1回「先端加速器」科学技術シンポジウム
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 開催年月日
- 2008年2月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- つくば
- 国・地域
- 日本
高出力レーザーによって励起されるプラズマ航跡場の中では、パラボラ形状をした密な構造を持つ電子密度変調が生成され、ほぼ光速で伝播する。これをフライングミラーと呼んでいる。このフライングミラーに反対からレーザーパルスを入射させると、光を反射するだけでなく、反射されるレーザー光は、時間的に圧縮され、さらにドップラー効果により周波数が上昇する。実験では、2つのレーザー光をプラズマ中で衝突するように、集光位置、時間差を精密に計測し、調整を行った。その結果、2つのパルスが衝突したときに周波数が50$\sim$100倍に向上した信号を観測した。この信号強度は、トムソン散乱で予測される強度よりも高い。さらに、このときには高速電子が観測され、プラズマ波の励起の証拠であるラマン散乱スペクトルなどが観測された。これらの結果、われわれはフライングミラーによるレーザー光の反射と周波数上昇を実証したと結論できる。