2007年 - 2008年
頭頸部扁平上皮癌におけるプロスタグランジン代謝及びその受容体と臨床的意義
日本学術振興会 科学研究費補助金/基盤研究(C) 基盤研究(C)
ヒト頭頸部扁平上皮組織を用いて、シクロシキゲナーゼ(COX)系の代謝およびその受容体について検討した。COX-2は正常組織と比較して癌組織に強い発現が認められ、特に癌細胞そのものに強い発現を認めた。COXの下流酵素であるプロスタグランジンE合成酵素(mPGES)も癌細胞、特にその核周囲に強い発現を認め、COX-2とPGESの連関が示唆された。COX-2、mPGESともに高分化癌で強い発現がみられた。RT-PCRによる検討でも、COX-2、mPGESともに高分化癌の方が高い値を示した。リンパ節転移の有無で、COX-2ではN0で高い値を示した。PGE2の受容体は4種類の受容体すべてにおいて癌細胞に発現がみられた。
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- 課題番号 : 19591996
- 体系的課題番号 : JP19591996