2018年4月 - 2020年3月
島の鳥の適応放散はなぜ起きるか—数理モデルと幾何学的形態測定学によるアプローチ
文部科学省 科学研究費基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、「なぜ鳥は海洋島で適応放散を起こすことができるのか?」、「海洋島で適応放散を起こす鳥と起こさない鳥はどう違うのか?」を調査した。第一の問いについては、海上分散力に富むはずの祖先種が、なぜ群島内の狭い海峡で遺伝的交流を断たれるのかが謎であったが、コンピュータシミュレーションにより、適応放散の起きる条件下では、自然選択が分散力の急激な減少をもたらす可能性を明らかにできた。第二の問いについては、鳥類が環境に適応する際に重要な役割を果たすくちばしの形態の進化可能性が適応放散が起きるか否かを決めるとの仮説があったが、カラス類を用いた3次元幾何学的形態測定学の研究は、この仮説を支持しなかった。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K06397
- 体系的課題番号 : JP18K06397
この研究課題の成果一覧
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論文
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Journal of Anatomy 241(3) 776-788 2022年9月 査読有り最終著者責任著者
メディア報道
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NHK沖縄放送局 取材協力・写真提供 2022年9月20日 テレビ・ラジオ番組
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琉球新報DIGITAL 取材協力・写真提供 2022年9月15日 新聞・雑誌
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沖縄タイムスプラス 取材協力・写真提供 新聞・雑誌