2007年12月
感情動詞の主体性と格形式の選択―感情主体の関与の度合いという観点から―
マレーシア工科大学高等専門学校予備教育センター紀要
- 巻
- 号
- 1
- 開始ページ
- 8
- 終了ページ
- 15
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- マレーシア工科大学高等専門学校予備教育センター
日本語の感情を表す動詞にはヲ格をとるものとニ格をとるものがあるが、この格形式の選択にどのような動詞の意味が関与しているのかは明確ではない。本稿は、感情主体がその感情にどれだけ主体的に関わっているか、すなわち「主体性」の観点から考察し、その程度差と格助詞選択の関係を調査によって明らかにした。それにより、主体性が強い動詞ほどヲ格をとりやすく主体性が弱い動詞ほどニ格をとりやすいことが確かめられた。