論文

査読有り
2020年4月

ウェアラブル脳波計測器を用いたα波の事象関連脱同期とデフォルトモードネットワークの解析

知能と情報
  • 伊東 嗣功
  • ,
  • 鈴木 亜暉仁
  • ,
  • 石井 雅樹
  • ,
  • 堂坂 浩二

32
2
開始ページ
663
終了ページ
667
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.3156/jsoft.32.2_663
出版者・発行元
日本知能情報ファジィ学会

<p>脳波計測デバイスの小型化により,日常生活中の脳波計測による脳疾患の早期発見,注意散漫状態の早期検出も可能になりつつある.しかしながら,実際にウェアラブル脳波計測デバイスを利用した研究報告は近年増加してきているが,ウェアラブル脳波計測デバイスによる視覚的注意に関する研究報告は少ない.そこで本研究では,ウェアラブル脳波計測デバイスを用いて,提示画像に注意が向けられた際のデフォルトモードネットワークとα波の事象関連脱同期の関係性を解析した.実験参加者の安静状態と画像提示中のα波スペクトルを比較すると,安静状態よりも画像提示時にスペクトルの減少が確認された.α波スペクトルの減少は提示画像に注意が向けられた際に発現する事象関連脱同期と考えられる.さらに,安静状態と画像提示中の結合状態を算出した所,画像提示中の結合マップは安静状態と比較して前頭部と後頭部間の電極間で相関値が小さくなる傾向を示した.これはデフォルトモードネットワークの賦活状況を反映した外側側頭部の相関値の変化を捉えたと考えられる.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3156/jsoft.32.2_663
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007831829
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA1181479X
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/030413940
ID情報
  • DOI : 10.3156/jsoft.32.2_663
  • ISSN : 1347-7986
  • CiNii Articles ID : 130007831829
  • CiNii Books ID : AA1181479X

エクスポート
BibTeX RIS