2013年4月 - 2016年3月
実下水処理施設における亜酸化窒素の生成機構・排出動態の解明と対策手法の提示
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
同一の流入下水を3 種類の処理方式で処理する実下水処理施設を対象として、亜酸化窒素(N2O)の生成機構・排出動態の解明を目的とした調査を行った。3段ステップ嫌気好気活性汚泥法では溶存(D-)N2O濃度が低かったのに対して、嫌気好気活性汚泥法の好気槽3において高濃度が観察され、溶存酸素(DO)濃度の急激な低下がN2Oの生成を引き起こすことが明らかになった。N2O生成・分解に関連する機能遺伝子を評価した結果、好気槽では還元反応によるN2Oの除去はほとんど見られず、N2O生成反応とそれを行う細菌群の追跡が重要であることが示された。以上より、N2Oの排出対策手法としては曝気量の制御が重要と考えられた。
- ID情報
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- 課題番号 : 25289173
- 体系的課題番号 : JP25289173
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論文
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Journal of Bioscience and Bioengineering 127(3) 333-339 2019年3月 査読有り