2021年4月 - 2024年3月
東日本大震災からの復興検証:その理論と実践に向けて
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、以下の3つの視点から、復興検証を進めることを目指しているが、本年度は研究開始にあたり、東日本大震災の事例を中心として先行研究の収集・レビューを行い、検証実例及びそこで採用されてきた検証枠組みの検討に着手した。特に、復興庁による教訓集等の記述を再整理しながら、検証対象とすべき課題の体系化と実際の政策展開(国・県・市町村の各レベル)をフォローしつつ、評価理論に関わる研究蓄積の再検討を進めている。
①復興検証及びそのメタ評価を行う際の評価理論の検討、②研究領域別ロジックモデルの確認と検証フレームワークの構築、③社会的モニタリングと再帰的ガバナンスの実現体制の検討
また、筆者等が民間セクターとの協力の下で毎年実施してきた東日本大震災復興シンポジウム「みやぎボイス」の場を活用して、2020・2021年度のテーブル編成・パネル討論において「復興検証を巡る課題」を論題に取り上げ、各層からの情報収集を行った結果からも「地域経済・都市計画・社会福祉・コミュニティ教育」等の領域毎にロジックモデルの採用状況や利用形態に特徴がある可能性が示唆された。また、原発災害への対応策を含む市民意識をweb調査等を通じて実際に把握することから、その解析結果を公開・共有化した上で政策評価・検証へと反映するためのプロセスを模索した。
〇みやぎボイス2020:復興検証の検証を望む声
〇みやぎボイス2021:東日本大震災から10+1年目を迎えて、私たちは何を語ることができるのか「テーブルB:なぜ地元で復興検証が出来ないのか」
①復興検証及びそのメタ評価を行う際の評価理論の検討、②研究領域別ロジックモデルの確認と検証フレームワークの構築、③社会的モニタリングと再帰的ガバナンスの実現体制の検討
また、筆者等が民間セクターとの協力の下で毎年実施してきた東日本大震災復興シンポジウム「みやぎボイス」の場を活用して、2020・2021年度のテーブル編成・パネル討論において「復興検証を巡る課題」を論題に取り上げ、各層からの情報収集を行った結果からも「地域経済・都市計画・社会福祉・コミュニティ教育」等の領域毎にロジックモデルの採用状況や利用形態に特徴がある可能性が示唆された。また、原発災害への対応策を含む市民意識をweb調査等を通じて実際に把握することから、その解析結果を公開・共有化した上で政策評価・検証へと反映するためのプロセスを模索した。
〇みやぎボイス2020:復興検証の検証を望む声
〇みやぎボイス2021:東日本大震災から10+1年目を迎えて、私たちは何を語ることができるのか「テーブルB:なぜ地元で復興検証が出来ないのか」
- ID情報
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- 課題番号 : 21K12378
- 体系的課題番号 : JP21K12378
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
1-
Journal of Disaster Research 16(5) 840-865 2021年8月1日 査読有り
書籍等出版物
3-
明石書店 2024年3月 (ISBN: 9784750357225)
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晃洋書房 2024年1月30日 (ISBN: 9784771037847)
-
クリエイツかもがわ 2023年12月20日 (ISBN: 4863423578)
講演・口頭発表等
3-
令和5年度 3.11学び直し塾 第7回 2023年8月6日 宮城県、東北大学災害科学国際研究所
-
i-Rec Conference 2023: Tensions Between Tradition and Innovation in Disaster Risk Reduction, Climate Action, and Reconstruction 2023年6月4日 Information and research for reconstruction, i-Rec
-
東北地理学会春季学術大会 2023年5月21日 東北地理学会
メディア報道
1-
NHK サタデーウオッチ9 2024年1月27日 テレビ・ラジオ番組