共同研究・競争的資金等の研究課題

2015年4月 - 2018年3月

染色体転座生成を導く二つのDNA二本鎖切断シグナル間の相互干渉の証明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
15H02816
体系的課題番号
JP15H02816
配分額
(総額)
16,900,000円
(直接経費)
13,000,000円
(間接経費)
3,900,000円

染色体転座メカニズムの解明を目的とし、LacO-I-SceI-TetO細胞株を樹立して新規転座アッセイ系の構築を試みたが、技術的な問題点により、最終的に作製はできなかった。一方で重粒子線ではX線照射に比べ高い頻度で染色体転座が引き起こされる点に注目し、重粒子線照射後の転座発生メカニズムの解析を試みた。染色体領域とDSB部位をそれぞれFISHと蛍光抗体法により可視化して解析し、重粒子線照射細胞では複数の染色体にまたがった形状の特徴的なDNA損傷形態が観察されることを明らかにした。この特徴的DNA損傷では、染色体転座の初期段階であるDNA末端の削りこみがおこっていることが示された。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-15H02816/15H02816seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15H02816
ID情報
  • 課題番号 : 15H02816
  • 体系的課題番号 : JP15H02816