研究ブログ

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横浜国立大学×パラグアイ三大学 バーチャル・学生交流シンポジウムの開催

2020年12月15日、横浜国立大学×パラグアイ三大学のバーチャル・学生交流シンポジウムを開催しました。

横浜国立大学は、学生が海外に渡航するグローバル・スタディーズ・プログラムを展開しております。その中の一つであるパラグアイ渡航プログラムは、学生が40日以上海外に渡航するプログラムであり、2013年度より開始しました(*)。パラグアイ他に学生が渡航し、現地で活動するJICAやNPO/NGOと連携し、国際協力の実践を積んで参りました。また、学術交流協定大学であるアスンシオン国立大学・カアグアス国立大学・NihonGakko大学との学術交流・学生交流を毎年実施してきております。2020年度も各大学との学術・学生交流を計画しておりましたが、世界的な流行をみせているCOVID-19(以下、コロナ)の影響により、渡航を断念せざるを得ない状況となりました。

 しかし、コロナに負けず、オンラインという形で今年度もパラグアイの3大学と連携し、バーチャル学術交流シンポジウムを以下の通り開催する運びとなりました。国境を越え、現地を訪れ、五感を通して学ぶことはできておりませんが、SNSやZoomを活用し、パラグアイの大学の先生や学生たちとゆるやかなつながりを保ちながら意見交換を続けてきました。ここから学ぶもの・ことの大きさははかり知れません。

 このような学生たちのバーチャルな交流の取り組みを「SAKURA TAJY(サクラ・タジュ)プロジェクト」と名付けました。日本の桜の花とパラグアイの美しい花を咲かせるラパチョ(パラグアイの先住民族の言語グアラニー語でタジュ:TAJY)の名前を冠しています。ラパチョ/タジュは、パラグアイの法令4631条(2012年)よりパラグアイの国木となりました。桜や桜の花は、ご存じの通り日本人の心に宿るものであり、野生の種などとかけ合わせながら多くの新しい桜が生まれてきています。このプロジェクトには、異なる美しい花の下にある回廊を通り、学生たちがそこで異文化に触れ、語り合い、学びを深めていく、そんな思いが込められています。

第一回目のバーチャル・シンポジウムは、そんなパラグアイと日本の学生たちの学びの成果報告会になります。

今回の学術交流シンポジウムにおいてはパラグアイの三大学(アスンシオン国立大学、カアグアス国立大学、NihonGakko大学)の他、横浜国立大学の学生もにグループに分かれ、発表を行いました。発表者は以下の通りです。

発表タイトル:Utilización y reutilización efectiva de recursos limitados en áreas rurales / 農村部における限られた資源の有効活用と再利用
発表者:横浜国立大学都市科学部2年 江藤 克・山口 大輔

発表タイトル:Convivencia Multicultural y Construcción Comunitaria para Niños conectados a países extranjeros/外国につながる子どもたちとの多文化共生・コミュニティづくり
発表者:同2年 高階寛之・田名麻衣子・名取彩雲・三島優一

 

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横浜国立大学の世界事情科目「パラグアイ事情」に駐日パラグアイ共和国大使をお招きし、特別講演を開催しました。

2020年8月27日、横浜国立大学の世界事情科目「パラグアイ事情」に駐日パラグアイ共和国大使館ラウル・フロレンティン=アントラ特命全権大使をお招きし、特別講演を開催できたことを大変嬉しく思います。

グローバリゼーションが深化する今日において、わたしたちは先進国のみならず途上国や新興国の社会制度や経済システム、文化、ジェンダー、宗教、歴史等を複眼的に学び、理解していくことが真に必要であると考えます。横浜国立大学では「世界事情科目」を開講しており、その中の一つが「パラグアイ事情」です。

大使の貴重な講演に心より感謝申し上げます

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ショートビジットプログラム「パラグアイ・バーチャル渡航」の開催

【パラグアイバーチャル渡航】

横浜国立大学ショートビジットプログラム:パラグアイ渡航は、新型コロナウイルス感染症の影響で延期を余儀なくされました。例年8月から9月にかけてパラグアイに渡航予定していますが、今年はそれが叶いません。しかし、テクノロジーの力を借りてバーチャル・ショートビジットプログラム:パラグアイ(以下、バーチャル・パラグアイ渡航)を実施しています。

第一弾目は、2020年8月10日に実施。学術交流協定大学アスンシオン国立大学建築学部と観光学部に在籍している学生たちと研究交流をしました。アスンシオン国立大学と横浜国立大学は学術交流協定を締結しており、今回の2名の学生はJICA日系次世代育成プログラムで横浜国立大学、そして藤掛研究室にも来たことがあるので大変懐かしい再会となりました。矢吹コントレーラさんによる発表:「パラグアイの高齢化社会におけるコミュニティに関する研究」発表を聞き、意見交換をしました。そのあと、矢吹アマダさくらさんと新型コロナウイルス感染症下における家庭内暴力の増加やパラグアイのジェンダー問題について意見交換を行いました。学生たちにとっても私にとっても大変貴重な意見機会となりました。


第二弾目は、2020年8月11日に実施。学術交流協定大学:カアグアス国立大学の教職員とSVパラグアイ渡航メンバー、横浜国立大学が実施している草の根技術協力事業:パラグアイ農村女性の生活改善プロジェクトの関係者とのセッションでした。自己紹介のあと、農村女性の生活改善プロジェクトの進捗状況の確認、その後、学生たちも参加して、プロジェクトが検討しているプロジェクトロゴの検討会を開催しました。ロゴはコンペを行うことにしたところ、横浜国立大学都市科学部都市社会共生学科1年生が応募してくれました。その後、横浜国立大学都市科学部都市社会共生学科2年生によるロゴづくりの基本概念やテーマ設定、色選択などの議論を行いました。最後にパラグアイ農村部における水とトイレ環境改善に向けたプレゼンテーションを学生が行い、UNCAの教授陣と学生たちよりパラグアイ農村部の水やトイレの状況についてのコメントを頂きました。日本とパラグアイを結んだバーチャルセッションは2回とも予定していた時間があっという間にすぎてしまいました。次回のテーマは、「人の集まる空間」や「コロナとジェンダー問題」について話し合うことになっています。

最後にカアグアス国立大学のロサナ学部長より閉会の挨拶を頂きました。


熱いディスカッションは大変心躍るものでした。トライアルで実施した2回のバーチャル・セッションをこれからも継続し、コロナだからできること、コロナだから成し遂げたことをこれからも皆様にご報告していきたいと思います。

藤掛洋子(横浜国立大学教授)

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