論文

査読有り 国際誌
2022年7月

安価な実験用バイオフィルムリアクターの提案と実用的な視点からの評価

Materials
  • 百済彦成
  • ,
  • 兼松秀行
  • ,
  • ダナ・バリー
  • ,
  • 小川亜希子
  • ,
  • 幸後健
  • ,
  • 三浦英和
  • ,
  • 河合里紗
  • ,
  • 平井信充
  • ,
  • 加藤岳仁
  • ,
  • 吉武道子

15
13
開始ページ
1
終了ページ
13
記述言語
英語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.3390/ma15134691
出版者・発行元
MDPI

バイオフィルムは細菌の活動の結果であり、どこにでも存在するものである。金属表面や高分子化合物の表面に形成されることが多い。バイオフィルムは粘着性があり、そのほとんどが水分で構成されている。抗菌剤に対して強い抵抗力を持ち、現代の医療や産業に深刻な問題をもたらすこともある。バイオフィルムは、細菌細胞から産生される多糖類などの細胞外高分子物質(EPS)で構成されており、初期段階では水が支配的である。大腸菌を用いた一連の実験では、バイオフィルム形成を模擬するために、3種類の実験室用バイオフィルムリアクター(LBR)を開発した。最初の実験では、回転式のバイオフィルムリアクターで攪拌を行った。次に、試料を載せた円形プレートを回転させる回転型リアクターを試用した。最終的には、円形の実験用バイオフィルムリアクターを使用した。バイオフィルムの評価は、クリスタルバイオレット染色法とラマン分光法を用いて行った。さらに、実用(産業)的な観点から、両者を比較した。短期間でのバイオフィルム形成は、3番目のタイプが最も優れていた。しかし、「使いやすさ」という観点では、1番目と2番目の方が優れていた。いずれも、それぞれ長所と短所がある。したがって、今後、これらを適切に選択し、具体的かつ適切な用途に使用することが必要である。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3390/ma15134691
Web of Science
https://gateway.webofknowledge.com/gateway/Gateway.cgi?GWVersion=2&SrcAuth=JSTA_CEL&SrcApp=J_Gate_JST&DestLinkType=FullRecord&KeyUT=WOS:000823543200001&DestApp=WOS_CPL
URL
https://www.mdpi.com/1996-1944/15/13/4691 本文へのリンクあり
ID情報
  • DOI : 10.3390/ma15134691
  • eISSN : 1996-1944
  • ORCIDのPut Code : 115595252
  • Web of Science ID : WOS:000823543200001

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