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2019年4月

【神経変性疾患の次の突破口 脳内環境の恒常性と異常タンパク質の伝播・排除】 アルツハイマー型認知症の血液バイオマーカー

実験医学
  • 佐藤 謙一郎
  • ,
  • 岩田 淳

37
6
開始ページ
894
終了ページ
899
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)羊土社

アルツハイマー型認知症(AD)の血液バイオマーカーとして血中タンパク質・脂質が研究されてきたが、AD病理とは直接の関係には乏しい物質であったこともあり、異なるコホート間での再現性には乏しかった。近年の技術向上・開発により、従来困難であった血漿Aβを十分な信頼性をもって測定することができるようになり、中枢のアミロイド有無を血漿Aβで良好な精度で判別できたとする報告が欧米・本邦の異なるコホートから相次いでなされている。AD病理に対する簡便な早期診断マーカーとして、preclinical AD臨床試験への組み入れ効率化・コスト削減など応用への有用性が期待される。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0288-5514
  • 医中誌Web ID : T329040006

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