2019年6月 - 2021年3月
白血病エピゲノムを制御するH3K4メチル化酵素の機能的重複の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
急性骨髄性白血病においてMLL再構成は予後不良因子であり、白血病細胞では遺伝子発現調節に重要なヒストンH3K4メチル化の亢進が報告されている。しかしながら異常の原因となる単一の修飾酵素は同定されておらず、複数の酵素の関与が示唆されている。本研究では酵素活性が重複して制御している可能性とその活性制御を担うKMT2ファミリー酵素に着目し、白血病細胞を用いて酵素活性ドメインの機能的重複性について解析を行った。本研究の結果から、二重変異体において相乗的に白血病の増殖抑制が可能となる組み合わせを同定し、複数の酵素活性ドメインを阻害剤の標的とすることが白血病治療に有用であることが示唆された。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K22399
- 体系的課題番号 : JP19K22399