2019年10月6日
コンストラクションセマシオロジーの構築に向けてー日本語の複合語を例にー
「言語と人間」研究会 (HLC) 2019年第3回例会
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(招待・特別)
- 主催者
- 「言語と人間」研究会 (HLC)
- 開催地
- 桜美林大学
- 国・地域
- 日本
コンストラクションセマシオロジー(Construction Semasiology)とはコンストラクション(構成体)という言語単位をもとに、言語の形式からその意味を研究するというアプローチである。認知言語学においては、言語の形式と意味における類像性(iconicity)が重要な研究課題であり、音象徴やオノマトペ、ジャスチャー、手話、さらには文法にかかわる様々な類像性に基づく原則などが研究されてきた。これらの類像性は現実世界における身体的な経験に動機づけられているが、本研究は日本語の複合語を例として、コンストラクションの形式と意味の間には「組み合わせの動機づけ(combinatory motivation)」による非恣意的なリンクが存在することを示す。