2014年8月
Mn添加による変調を受けたチタン酸バリウムの局所構造解析
15th International Union of Materials Research Societies; The IUMRS International Conference in Asia 2014 (IUMRS-ICA 2014)
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- 記述言語
- 英語
- 会議種別
積層型セラミッックコンデンサとして広く用いられている強誘電体材料のチタン酸バリウム(BaTiO$_3$)は特性向上のための添加物ドーピングが研究されている。特にマンガン(Mn)はBaTiO$_3$の特性を大きく向上させる添加物として重要である。しかしながらMnは酸素欠損などの周囲の状況によって、その働きが大きく異なるため、Mn添加効果を正しく評価することは困難であった。しかしながら近年、酸素空孔がコントロール可能な作成法が実現し、Mnの添加効果を正確に評価できるサンプルが入手できるようになった。そこで、BaTiO$_3$にドープされたMnの価数をX-ray absorption fine structure (XAFS)を用いて決定し、添加物効果がもたらす構造変化を2体相関分布関数法を用いて検討した。その結果、MnはTiと同じ4価でドープされMn添加は局所構造に大きな影響を与えていることがわかった。