2016年4月 - 2020年3月
日本における紙幣の発生と展開:17世紀の私札を中心に
日本学術振興会 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 16H03650
- 体系的課題番号
- JP16H03650
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 9,360,000円
- (直接経費)
- 7,200,000円
- (間接経費)
- 2,160,000円
- 資金種別
- その他
本研究の課題は、私札に始まる日本紙幣史をその初期段階を中心に明らかにすることである。
17世紀においては、幕府貨幣の普及後も止まなかったその流通を幕府は規制しなかった。18世紀に幕府が規制導入と共に生じた低迷は幕末期まで続いた。
こうした歴史的過程の実証的深化の下で、浮上した論点としては、私札の典型例とされる山田羽書においても17世紀段階では流通性維持の自助努力があったが、18世紀に幕府の介入し、指定商人による監督が実行された。また、研究視覚の点で、中近世移行期における私鋳銭の横行を17世紀私札の先蹤と捉えること、さらに紙幣のもつ公共的機能を視野に入れた地域社会論的検討の有効性が確認された。
17世紀においては、幕府貨幣の普及後も止まなかったその流通を幕府は規制しなかった。18世紀に幕府が規制導入と共に生じた低迷は幕末期まで続いた。
こうした歴史的過程の実証的深化の下で、浮上した論点としては、私札の典型例とされる山田羽書においても17世紀段階では流通性維持の自助努力があったが、18世紀に幕府の介入し、指定商人による監督が実行された。また、研究視覚の点で、中近世移行期における私鋳銭の横行を17世紀私札の先蹤と捉えること、さらに紙幣のもつ公共的機能を視野に入れた地域社会論的検討の有効性が確認された。
- ID情報
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- 課題番号 : 16H03650
- 体系的課題番号 : JP16H03650