2019年6月 - 2022年3月
慢性期脳卒中患者における麻痺肢の学習性不使用を制御するリハビリシステム創成
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
本研究の目的は,脳卒中患者に対するリハビリにおける最大の障壁「麻痺肢の学習性不使用」を克服するリハビリシステムを開発することにある. 慢性期脳卒中片麻痺患者は,麻痺肢の機能低下,健側肢の過剰使用により,麻痺肢を使用しないことを学習し使用頻度が低下することが知られており,学習性不使用と呼ばれる. この学習性不使用は,脳に負の使用頻度依存可塑性を生じさせ,麻痺肢の運動制御に関わる脳領域が縮小する. この変化により,使用頻度がさらに低下することで,さらなる機能低下を助長する.本研究では,麻痺肢の使用頻度依存可塑性を制御するため,表面筋電位計による両肢の使用状況を計測するウェアラブルセンサを開発した.
- ID情報
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- 課題番号 : 19K22855
- 体系的課題番号 : JP19K22855