温度勾配下での炉心溶融物/コンクリート界面反応試験
21st International QUENCH Workshop
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- 開催年月日
- 2015年10月
- 記述言語
- 英語
- 会議種別
- 国・地域
- ドイツ
MCCI生成物の階層構造及びその到達温度の評価のため集光加熱試験をおこなった。(U$_{0.5}$Zr$_{0.5}$)O$_{2}$粉末(No.1)及び(U$_{0.5}$Zr$_{0.5}$)O$_{2}$/Zr/SS316L/B$_{4}$C(No.2)粉末をそれぞれ直径10mmのタブレット状に成型し、直径25mmの円柱状のコンクリート上に設置し、アルゴンガス雰囲気で集光加熱を行った。固化後に縦方向に切断し、断面を金属顕微鏡及びSEM/EDXで観察したところ、No.1試料においては成型体部分は概ね元の形状を保っているものの、成型体内部では反応し、溶融固化した(U,Zr)O$_{2}$粒子とケイ酸ガラスの2相から成っていることがわかった。前者にはCaO及び微量のFe及びMg酸化物が固溶していた。後者のガラス中には少量のZrとUが溶け込んでいた。一方、元の成型体の下端に相当する部分は、(U,Zr)O$_{2}$の破砕粉は溶融していないものの、UO$_{2}$とZrO$_{2}$を含有したケイ酸ガラスが侵入してきていることが確認できた。No.2試料においてはNo.1試料と同様の相に加えて、SS由来のFe-Cr系酸化物の析出が確認できた。