カリフォルニアの日系人強制収容所でのエピソードが描かれ、欧州戦線での日系人部隊の勇猛さにも言及。一筋縄ではいかない当時の状況（2つの祖国、勝ち組負け組、…）など考えなくてはいけない諸問題が去来する。

　1941年12月8日は外への攻撃だけではない。この日を期して国内ではアメリカ・イギリスなど諸公館員の検挙・収容・尋問などが行われ、特に横浜では山下町や山手町に住む多くの外国人がその標的となり、刑務所（弘明寺）や競馬場（根岸）に収容された。下記アプカー氏（初代）の息子さん（2代目）もフリーメイスンであったことを理由に検挙される［外事警察資料］。1936年2・26事件の国際協調派（高橋是清等）暗殺から6年を経ていない。

（参考）大山瑞代「アルメニア人アプカー一家の三代記」、横浜外国人社会研究会・横浜開港資料館編『横浜と外国人社会――激動の20世紀を生きた人々』第5章、日本経済評論社、2015年。

（講座）本年11月から神奈川大学みなとみらいエクステンション講座「フリーメイスン、東へ――異教徒たちの外国人墓地」。日本警察による戦時下の弾圧についても解説。大山瑞代氏の上記文献も紹介。

BLATT, ABRAHAM   d. 1989.  ( see photo on page 415)

      Abraham and Anna Blatt.

Comment: Abraham Blatt was an American Nuclear Physicist during World War II.  Mr. Blatt did not agree with his country’s decision to use atomic weapons on Japan.  After the end of the War, the Blatts decided to move to Japan and work towards peace.  This is what they did for the rest of their lives. 

（上記コメントと下記墓碑の出所）Patricia McCabe, Gaijin Bochi: the foreigner’ s cemetery, Yokohama, Japan. British Association for Cemeteries in South Asia (BACSA) 1994: pbk, p. 403.　　

ブラット氏墓碑.docx

修士号.docx　留学経験談.docx

検索→ひらめきと感動の世界→ユーチューブ→動画→「高橋是清ジェイコブ・シフ 2人が描いた理想の国際関係」1〜3章［解説は藤村。2017年12月10日アップ］