2006年12月
Cypherステント留置1年後に留置部全体のLate Stent Malappositionをきたした1症例
Japanese Journal of Interventional Cardiology
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- 巻
- 21
- 号
- 6
- 開始ページ
- 539
- 終了ページ
- 542
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本心血管インターベンション学会
72歳女。急性下壁心筋梗塞を発症した。緊急冠動脈造影の結果、右冠動脈seg.2の完全閉塞病変、左前下行枝seg.7の瀰漫性狭窄病変を認めたため、緊急経皮的冠動脈インターベンション(PCI)にて右冠動脈閉塞部に2本重ねたステントを留置した。術後2ヵ月に左前下行枝にCypherステント2本を留置した。その後、8ヵ月の冠動脈造影で異常所見は認めなかったが、13ヵ月後に強い胸痛が出現した。左冠動脈造影、血管内超音波検査の結果、著明なpositive remodelingが冠動脈のCypherステント留置部全体にわたっていた。ヘパリン、ニコランジル、チクロピジンを投与した結果、症状は増悪せず、第8病日に退院となった。
- ID情報
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- ISSN : 0914-8922
- 医中誌Web ID : 2007133573