本稿では、新しいソフトウェア無線処理用信号処理プラットフォームを提案する。提案するプラットフォームでは、処理部パラメータの動的変更により同一演算器を複数のタスクで共有して利用するため、従来のように演算器を面的に展開するのに比べて論理数使用効率を高めることができる。さらに、パラメータは演算処理中にもバックグラウンドで自由に変更が可能であることにより、パラメータ変更・ルーティングテーブル変更により新たな信号処理を容易に構成することが可能である。提案プラットフォームのシミュレーションによる動作検証として、アナログテレビ/AMラジオ/FMラジオ用プラットフォームの設計と、FPGA評価ボード上への実装・実動作評価を行った。実装においては使用論理数低減の評価等も行った。