MISC

2016年6月

UF-OFDMにおける耐長遅延多重波伝送方式

電子情報通信学会技術研究報告
  • 栗木寛斗
  • ,
  • 水谷圭一
  • ,
  • 原田博司

IEICE-RCS2016-84,116
110
開始ページ
221
終了ページ
226
記述言語
日本語
掲載種別
速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)

高い帯域外輻射抑圧性能を持つUniversal Filtered (UF)-OFDM方式が, 第5世代以降の移動通信システムにおける伝送方式の1つとして検討されている. UF-OFDM方式を実際の移動通信システムで用いるには, 長遅延のマルチパス遅延波への対策が必要となる. しかしUF-OFDM方式におけるガードインターバルは, 同じシンボル長となるようなCyclic Prefix (CP)を用いるCP-OFDM方式の高々半分しかないため, ガードインターバル長を超えるような長遅延の遅延波が存在する環境においては通信品質が劣化する. そこで本稿では, 長遅延多重波伝搬環境下における通信品質劣化を抑制できるEnhanced UF-OFDM方式を提案し, 提案方式を既存の移動通信システムであるLTEに導入した際のBLER特性を従来のUF-OFDM方式と共に計算機シミュレーションによって評価を行うことにより, 提案方式の有用性を示す.

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