MISC

2020年11月

サイバーフィジカル融合によるB5Gネットワーク実現を目指した高度電波模擬システム − 仮想無線機と実無線機の相互接続による大規模仮想環境検証基盤 −

電子情報通信学会技術研究報告
  • 松村武
  • ,
  • 沢田浩和
  • ,
  • 児島史秀
  • ,
  • 宮地利幸
  • ,
  • 原井洋明
  • ,
  • 寳迫巌
  • ,
  • 高田潤一
  • ,
  • 原田博司

IEICE-SR2020-41, 120
238
開始ページ
120
終了ページ
127
記述言語
日本語
掲載種別
速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)

Society5.0時代は,これまで以上に多くの機器が通信を行い,周波数の逼迫や周波数利用効率の劣化など,従前からの問題がより深刻化することが予見される.これらの問題に対し,新たな電波システム開発や既存システムとの共存技術開発が推進されているが,実用化には多大な時間,費用を要する.特に実無線機による運用試験では,再現性を確保しつつ多様な環境で様々な検証を行うことは難しく,ましてや数千台規模の大規模フィールド実証は非現実的といえる.著者らは,このような新しい電波システムの設計,評価,検証を低コストかつ短時間で実施するため,様々な環境やシナリオが定義でき,物理的な試作機のみでなく,仮想的な無線機との相互接続による大規模実験環境が構築可能な,新しい概念の電波模擬システムの実現を目指す.本稿では,仮想空間上で大規模システム検証を実現するための高度電波模擬システムの概要,システム構成,研究開発項目をまとめる.

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