Works(作品等)

2005年10月1日 - 現在

核融合発電実用化に向けた開発ステップと実験炉ITERの役割

ダウンロード
回数 : 587
  • 日渡 良爾
  • ,
  • 朝岡 善幸
  • ,
  • 岡野 邦彦

作品分類
その他
発表場所
電力中央研究所

核融合エネルギーの開発は実験炉段階に進みつつあり,国際熱核融合炉(ITER)計画により核燃焼プラズマによるプラント規模の熱エネルギー発生の実証実験が今後10年以内に行われる予定となっている.核融合エネルギー実用化に向けた重要課題としては今後の具体的な開発戦略を立案する事になる.最近,日本,欧州,米国で早期実用化構想というものが議論されつつある.これは,高速増殖炉開発にみられる原型炉-実証炉という2つの中核装置と核融合では発電実証炉という1つの中核装置に統合し,発電実証と実用化を出来るだけ早期に実現しようとする構想である.しかしながら,このような早期実用化構想で核融合の実用化が可能かどうかについての具体的な実行可能性の検討は行われておらず,その実現性も曖昧であった.この報告書でははじめに将来のユーザの観点から核融合開発のミッションを定めた.次に,開発ロードマップ構築に必要な発電実証ならびに実用化に必要なプラズマ性能の定量的評価を行い,ITERの標準運転の成功から発電実証への見通し,ITERの高性能運転から実用化への可能性がえられるという事を明らかにした.最後に,本報告で構築したミッションを考慮しつつ,発電実証炉Demo-CREST,ならびに実用炉CRESTの概念検討を行いITER計画と整合する核融合開発ロードマップを世界に先駆けて構築し,核融合炉開発の具体像を明らかにした.

リンク情報
URL
https://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/detail/L04.html 本文へのリンクあり