1997年 - 2000年
高血圧予防のためのライフスタイルのあり方に関する疫学共同研究-国際共同研究INTERMAPの一環として
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(A)) 基盤研究(A)
- 課題番号
- 09357003
- 体系的課題番号
- JP09357003
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 27,300,000円
- (直接経費)
- 27,300,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
【目的】血圧値に影響を与える栄養素、食物を明らかにする目的で、米国(8集団)、日本(4集団)、中国(3集団)、イギリス(2集団)の4ヶ国総計5000名余を対象として、高度に標準化した方法で国際共同研究INTERMAP(班長 Stamler)を実施した。現在、成績公表に向け分析が進んでいる。【対象と方法】1997年よりINTERMAPの一環として、それぞれ40-59歳の男女計300のランダムサンプルにつき、国内4カ所の共同研究を実施した。1998年12月末、総計1200名のフィールド調査が完了した。4日間の24時間思いだし法による食事調査、血圧測定、2日間の24時間蓄尿検査等を実施した。また、日本およびハワイの日系米人集団においては、血清脂質、フィブリノーゲン、HbAlc等の血液化学検査を実施した。ハワイは同様に男女267名の調査を実施した。【結果】最大血圧の平均値は、日本人男性120.4mmHg、日系米人より2.5mmHg有意に低かった。女性は男性よりも低かった。24時間蓄尿による食塩の排泄量量は、男性で12.3gであり、日系米人より2g多かった。女性では食塩の摂取量は10から11gであった。脂質の摂取エネルギー比率は女性の方が高く、男性では21から24%であり女性では25〜27%であった。女性の多価不飽和脂肪酸/飽和脂肪酸の比は1.0を下回った。血液化学所見では、ハワイの日系米人に比して日本の集団では、血清総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、フィブリノーゲン値が低く、逆に、HDLコレステロール値は高かった。血清総コレステロール値は、10-15mg/dl日本人の方が低かった。これらのことには、日本人が日系米人よりも魚介類の摂取量が多く脂肪摂取量が少ないこと、また、肥満度(BNI-Body Mass Index, kg/m^2)が小さいことが関連していると考えられた。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 09357003
- 体系的課題番号 : JP09357003