共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

幼小接続期における生物分野の効果的な教授法構築に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K02719
体系的課題番号
JP19K02719
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究の目的は,幼小接続期における小学校教師 の生物分野の効果的な教授法を検討するため,① 幼児が日常生活での経験を通じて獲得する生物学的思考(素朴生物学)と②児童が学習によって 獲得する生物学的思考(学校生物学)を実証的に分析し,③素朴生物学と学校生物学の円滑な接続に よって生じる児童の変容を明らかにすることである。そして,素朴生物学と学校生物学の相互作用に関する理論的考察によって,幼小接続期における小学校教師の生物分野の効果的な教授法を構築・提示する。なお,本年では①について,保育者を対象としたアンケート調査結果を報告する。調査対象は,福島県内の保育者とした。調査期間は,2019年6月3日から6月17日で,郵送で県内 の全ての保育施設(保育所,幼稚園等618施設) にアンケート用紙を送付し,339施設・950人(保 育経験年数平均13.2年)より回答を得られた。調査の結果、素朴生物学の特徴に関して,生物と無生物の区 別,未知の生物現象に対する予測,非意図的な因果説明の順に保育者は重視していた。また,幼児 への擬人化を用いた声掛けは,幼児の年齢が上が るに連れてその有効性が低下すると考える傾向が あった。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K02719
ID情報
  • 課題番号 : 19K02719
  • 体系的課題番号 : JP19K02719