2011年 - 2013年
ヒアルロン酸をキーワードに新たな早産予知と治療に挑む
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
ヒアルロン酸(HA)は子宮頸管の主要構成成分で、このHAの急増により頸管は軟化開大し急速に分娩に向かう。切迫早産においても同様の変化が起こることからHA合成の抑制が切迫早産治療となり得る。そこでHA合成阻害剤4-methylumbelliferone(MU)の切迫早産治療薬としての臨床応用の可能性について基礎的研究を行った。ヒト子宮頸管培養線維芽細胞ではMUの投与によりHA合成は有意に抑制され、またMUは濃度依存的にHA合成を抑制した。またラット早産モデルを作成しMU皮下持続投与を行ったが有意な妊娠期間の延長はみられなかった。臨床応用には投与経路(腟座薬や経口)や投与量の検討などが必要である。
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- 課題番号 : 23592389
- 体系的課題番号 : JP23592389