2020年4月 - 2023年3月
持続可能な木質バイオマスタウン実現に必要な食農林環エネルギー経済システム設計
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
R3年度において、問1)農家の木質バイオマスエネルギー利用努力の理論検証ではR2年度の結果を踏まえた3つ目の理論検証を行った。こちらは論文執筆中である。また、4つ目のハウス栽培の実施を行った。最初の年ということで、アブラナ科(ミニトマト、キュウリ、なす、ピーマン)、マメ科(さやえんどう)、玉ねぎ、にんにくを栽培した。暖房機はハウス面積が30坪程度のため、通常の暖房機では予算や規模、そして設置環境に問題があった。そこで、自治体、協力農家、建築会社と打ち合わせを繰り返して家庭用ペレット暖房機を改造して利用することになった。またハウス栽培環境をデータ化するために温湿度センサーを導入した。栽培に関してはアブラナ科の育成が不十分であった。特にキュウリは全滅、ナスとピーマンはアブラムシの付着が多く結実後が育たなかった。これらの原因としては、湿度が毎晩ほぼ100%であることがわかった。アブラナ科の中で特にキュウリは湿度に弱いため、本ハウス環境はキュウリには不適切であることが分かった。今後はマメ科を中心にして栽培を進める予定である。
問2)消費者の木質バイオマス利用農産物の価値評価を探るためにR2年度に計画したアンケートデザインを終えた。しかし、オリンピックによるコロナの影響により、調査実施状況を見定めるのに時間がかかった。
R3年度には問3)持続可能な木質バイオマスタウンのための食農林環エネルギー経済システム設計を行うために、問1で構築検証した理論を元にマルチエージェントシミュレーションを進めた。持続可能な木質バイオマスタウンのためのシステムを探るために、問2の属性との整合性のために、現在4つの情報公開制度のある市場を想定したシミュレーションを進めている。
問2)消費者の木質バイオマス利用農産物の価値評価を探るためにR2年度に計画したアンケートデザインを終えた。しかし、オリンピックによるコロナの影響により、調査実施状況を見定めるのに時間がかかった。
R3年度には問3)持続可能な木質バイオマスタウンのための食農林環エネルギー経済システム設計を行うために、問1で構築検証した理論を元にマルチエージェントシミュレーションを進めた。持続可能な木質バイオマスタウンのためのシステムを探るために、問2の属性との整合性のために、現在4つの情報公開制度のある市場を想定したシミュレーションを進めている。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K01681
- 体系的課題番号 : JP20K01681