2017年6月 - 2019年3月
トレハロースの細胞内導入による細胞凍結保存メカニズムの解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
本研究は、通常細胞内へ入らないトレハロースが細胞内に入った時高い凍結保護効果を示す要因について、トレハロース輸送タンパク質(TRET1)を発現させた細胞と発現させない通常の細胞とを用いて、実験的に明らかにすることを目標とした。従来細胞内水がトレハロースによりガラス化していると考えられていたが、粉末X線回折や示差熱量測定の結果は主に氷Ih結晶の存在を示唆しており、THz分光の結果は氷点下で液体相の存在の可能性を示す温度帯があることがわかった。今後はこれらの計測手法による詳細な検討が必要である。
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- 課題番号 : 17K18834
- 体系的課題番号 : JP17K18834