共同研究・競争的資金等の研究課題

2013年4月 - 2016年3月

日本列島における出現期の甑の故地に関する基礎的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
25370902
体系的課題番号
JP25370902
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
2,340,000円
(直接経費)
1,800,000円
(間接経費)
540,000円

本研究は、朝鮮半島の甑の地域性を基に、日本列島の甑の系譜、さらにはそれを齎した渡来人の故地を解明することを目的とし、おもに以下の点を明らかにした。1)日本列島内で朝鮮半島系甑がもっとも多いのは中河内と和泉北部(陶邑とその周辺)である。2)甑の系譜で圧倒的に多いのは全羅道など半島南西部のものであるが、集落内では京畿道や慶尚道の系譜のものもあり、多様な出身地の渡来人が共存したことを示す。3)畿内が全羅道、すなわち百済・馬韓を中心とする地域が多いのに対し、岡山県では慶尚道、すなわち加耶や新羅に系譜が求められる甑が多い。これは畿内以外の地域も独自の対朝鮮半島交渉が可能であったことを示唆する。

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-25370902/25370902seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-25370902
ID情報
  • 課題番号 : 25370902
  • 体系的課題番号 : JP25370902

この研究課題の成果一覧

論文

  5

講演・口頭発表等

  1

Works(作品等)

  1

社会貢献活動

  2