基本情報

所属
東京大学大学院 総合文化研究科 地域文化研究専攻 博士課程
学位
修士(学術)(東京大学)

J-GLOBAL ID
201801014116708530

現代チリの学生運動を事例に、社会運動の動員メカニズムや、政策形成に対する学生運動の影響について分析しています。チリでは1990年代から、奨学金・学生ローンの拡充、制度改革を求める学生運動が毎年のように行われてきました。2000年代後半からは高等教育制度全体に対する問題提起がなされ、2011年には高等教育の無償化を要求する学生の抗議運動が数十万人規模にまで発展しました。その結果として、2016年に無償化制度「Gratuidad」(gratuidadはスペイン語で「無償」の意味。一定の条件を満たした学生の授業料の免除制度)が導入されるに至りました。学生運動を中心とした本事例を通じて、現在以下の問いを中心に博士論文に取り組んでいます。
(1)高等教育の無償化という新しいアイディアが、学生運動のどこから生まれどのように引き継がれ発展してきたのか。
(2)学生組織は高等教育の無償化というアイディアをいかにしてアジェンダ化することができたのか。
(3)なぜ学生運動の高等教育無償化のアイディアは受け入れられず、彼らのアイディアとは異なる形で政策化されたのか。政策案の選択や法制化のプロセスに学生運動はいかに影響を与えたのか、与えなかったのか。
これらの疑問に答えながら、チリにおける高等教育の無償化を社会運動の成果分析の立場から明らかにしたいと考えています。

また、2019年10月中旬以降にチリで発生した、チリ史上最大級の抗議行動についてもウォッチを続けています。

博士論文とは多少異なるテーマですが、社会運動とフォーマルな政治参加(選挙など)の関係、社会運動組織から政党への転換のプロセス、社会運動におけるソーシャルメディアの使用とその影響、新しい左派勢力を中心としたチリの政治社会の変化、無償化制度などの高等教育制度の変化(国際的趨勢)、といったテーマにも関心を持っています。

研究キーワード

  4

論文

  4

MISC

  5

講演・口頭発表等

  17

担当経験のある科目(授業)

  1

共同研究・競争的資金等の研究課題

  3

その他

  3
  • ・2016年度 東京大学 駒場ライターズスタジオ(TA) ・2016年度 東京大学 大学院総合文化研究科 地域文化研究専攻(RA) ・2015年度 東京大学 教養学部 メキシコ国際研修(アシスタント) ・2014年度~2017年度 東京大学 教養学部 社会1(TA)
  • ・2020年1月 The 2020 UTokyo LAINAC Workshop on “Rethinking Inequality: Its Causes, Perceptions and Politics” (Organizing Committee) ・2019年11月 国際開発学会&人間の安全保障学会 2019共催大会(学生委員) ・2016年度 東京大学地域院生研究フォーラム(運営委員) ・2016年1月 The 2016 UTokyo LAINAC Workshop on “The Future of Democracy after Neoliberalism: Challenges from Latin America” (Organizing Committee)
  • 2014年12月よりUTokyo LAINAC(Latin American & Iberian Network for Academic Collaboration、東京大学グローバル地域研究機構ラテンアメリカ研究センター)のスタッフを務めています。研究会や学生交流の企画運営補助、Webページ編集などを行っています。 http://www.lainac.c.u-tokyo.ac.jp/