2019年4月 - 2024年3月
在宅心臓リハビリテーション確立に向けた客観的な身体活動・座位行動の予測モデル構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
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新型コロナ感染症の影響が長期化したことで、データ収集に関して抜本的な見直しが必要となった。このため、研究協力施設とデータ収集に関して新しい体制を構築し、データ収集を再開し、新型コロナ感染症発生以前に近い状況にまでデータ収集速度が回復した。また、その間、これまで集積したデータを解析し、退院時にフレイルを有さない患者において退院後に生活空間の狭小化が認められる傾向があることを明らかにした。これは退院時にフレイルを有する患者に床効果があった可能性が考えられる。この結果から、たとえ退院時にフレイルを認めなくても、退院後に生活空間の狭小化を予防する対策が必要であることが示唆された。またサブ解析として、心不全患者は心筋梗塞患者よりフレイルのリスクが高いことが推察され、退院後もシームレスなフレイル対策が必要であると考えられた。この結果から、身体活動・座位行動を考慮した新しい心臓リハビリテーションの対象として、特に心不全患者が重要であることが明らかとなった。さらに、外来心臓リハビリテーション患者において、社会的孤立が認められる患者は、低強度の歩行活動が減少しやすいが、全体としての活動量は、社会的孤立を有さない患者と有意な差がないことが判明した。これは、外来心臓リハビリテーションが社会的孤立のある心疾患患者の活動量維持に貢献することを示していると考えられた。また、社会的孤立を持つ心疾患患者の活動量を増加させるとき、低強度の歩行活動がターゲットになりうる可能性を明らかにした。これらはすべて学会で発表され、社会的孤立を持つ心疾患患者についての発表は、第7回日本心臓リハビリテーション学会近畿地方会において、優秀演題セッションに選出された。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K10921
- 体系的課題番号 : JP19K10921
この研究課題の成果一覧
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受賞
2論文
1MISC
1-
理学療法ジャーナル 58(1) 57-63 2024年1月 招待有り筆頭著者最終著者責任著者
講演・口頭発表等
9-
第88回日本循環器学会学術集会 2024年3月9日
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日本心臓リハビリテーション学会 第9 回東海支部地方会 2023年11月19日 招待有り
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第29回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 2023年7月15日
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第33回福岡心臓リハビリテーション研究会 2023年5月12日 招待有り
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第87回日本循環器学会学術集会 2023年3月10日
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第26回日本心不全学会学術集会 2022年10月21日
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第27回日本心臓リハビリテーション学会学術集会 2021年6月19日
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第57回日本循環器予防学会学術集会 2021年5月15日
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第85回日本循環器学会学術集会 2021年3月26日