共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2024年3月

在宅心臓リハビリテーション確立に向けた客観的な身体活動・座位行動の予測モデル構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)
  • 内藤 紘一(研究代表者)
  • ,
  • 井澤 和大(分担研究者)

課題番号
19K10921
体系的課題番号
JP19K10921
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

新型コロナ感染症の影響が長期化したことで、データ収集に関して抜本的な見直しが必要となった。このため、研究協力施設とデータ収集に関して新しい体制を構築し、データ収集を再開し、新型コロナ感染症発生以前に近い状況にまでデータ収集速度が回復した。また、その間、これまで集積したデータを解析し、退院時にフレイルを有さない患者において退院後に生活空間の狭小化が認められる傾向があることを明らかにした。これは退院時にフレイルを有する患者に床効果があった可能性が考えられる。この結果から、たとえ退院時にフレイルを認めなくても、退院後に生活空間の狭小化を予防する対策が必要であることが示唆された。またサブ解析として、心不全患者は心筋梗塞患者よりフレイルのリスクが高いことが推察され、退院後もシームレスなフレイル対策が必要であると考えられた。この結果から、身体活動・座位行動を考慮した新しい心臓リハビリテーションの対象として、特に心不全患者が重要であることが明らかとなった。さらに、外来心臓リハビリテーション患者において、社会的孤立が認められる患者は、低強度の歩行活動が減少しやすいが、全体としての活動量は、社会的孤立を有さない患者と有意な差がないことが判明した。これは、外来心臓リハビリテーションが社会的孤立のある心疾患患者の活動量維持に貢献することを示していると考えられた。また、社会的孤立を持つ心疾患患者の活動量を増加させるとき、低強度の歩行活動がターゲットになりうる可能性を明らかにした。これらはすべて学会で発表され、社会的孤立を持つ心疾患患者についての発表は、第7回日本心臓リハビリテーション学会近畿地方会において、優秀演題セッションに選出された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K10921
ID情報
  • 課題番号 : 19K10921
  • 体系的課題番号 : JP19K10921

この研究課題の成果一覧

MISC

  1

講演・口頭発表等

  9