2005年 - 2007年
日本人英語学習者の脳内メカニズムに関する理論的・実証的研究-敏感期以降の言語計算システムの解明-
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 基盤研究(C)
本研究は、敏感期以降に英語を習得した日本人英語学習の、文生成と文処理の脳内メカニズムを、生成文法理論と脳機能イメージング研究が連携しながら、解明することを目的とした。
H17度は、「第二言語獲得における論理的問題(logical problem of second language acquisition)」を、日本人英語学習者を被験者として実験を行った。一ヶ月間の教授(トレーニング)を受けた大人の日本人英語学習者群、教授をうけていない英語学習者群を被験者として、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を用いて脳機能の変化を調べ、第二言語獲得における論理的問題を世界で初めてfMRIを用いて示すことに成功した。H18年度は、H17年度の研究をさらに進展させ、教育効果の長期的効果の可能性を探るために、H17年度の実験に参加した教授群を対象として、教授から半年後の脳機能の変化を測定しすることで、教授の長期的保持効果の可能性を探った。最終年度にあたるH19年度は、本研究の成果を多くの学会で発表し、現在研究成果を論文化している。さらに、空目的語(null object)現象を用いての、第二言語獲得における文法中枢の活動のトレーニングに関連した上昇と、習熟度に依存した減少に関するfMRI実験の結果を、論文とてまとめ、現在査読をうけている。
言語理論に関しては、日本人英語学習者が英語を用いるとき...
H17度は、「第二言語獲得における論理的問題(logical problem of second language acquisition)」を、日本人英語学習者を被験者として実験を行った。一ヶ月間の教授(トレーニング)を受けた大人の日本人英語学習者群、教授をうけていない英語学習者群を被験者として、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)を用いて脳機能の変化を調べ、第二言語獲得における論理的問題を世界で初めてfMRIを用いて示すことに成功した。H18年度は、H17年度の研究をさらに進展させ、教育効果の長期的効果の可能性を探るために、H17年度の実験に参加した教授群を対象として、教授から半年後の脳機能の変化を測定しすることで、教授の長期的保持効果の可能性を探った。最終年度にあたるH19年度は、本研究の成果を多くの学会で発表し、現在研究成果を論文化している。さらに、空目的語(null object)現象を用いての、第二言語獲得における文法中枢の活動のトレーニングに関連した上昇と、習熟度に依存した減少に関するfMRI実験の結果を、論文とてまとめ、現在査読をうけている。
言語理論に関しては、日本人英語学習者が英語を用いるとき...
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 17520274
- 体系的課題番号 : JP17520274