共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

災害応急期の捜索救助医療活動に関するデータベース構築と災害救助訓練学の確立

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K01330
体系的課題番号
JP17K01330
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

2015年第3回国連防災世界会議において採択された仙台防災枠組2015-2030 では優先事項1に関連データの収集・分析・管理・活用が含まれているが,災害応急期における捜索救助医療活動に関するデータは,今後の災害対応力の向上に結びつく貴重なデータとなると考えられるものの,これまで十分に集められたことがない.特に,詳細な現場状況・救助方法に至るまでの記録は既往研究にもほとんどなく,その基本データも明確でない.本研究では,平成28年熊本地震が前震・本震型であったため本震発生前夜に応急部隊が既に現場直近に集結しており本震直後から捜索救助医療活動を実施したことに着目し,平成29年度研究において,調査票の開発とそれを用いたデータ収集を行い,救助活動のプロセスが大きく11の項目に分けられること,および各プロセスの詳細データを得た.平成30年度研究では,得られたデータをもとに,効果が高い訓練内容の検討と活動・訓練要領の標準化を行っていくための要訓練スキルの抽出と構造化,スキル項目の重要度決定を試みた.救助の各プロセスの所要時間に着目し,各現場における現場状況,資機材,救助手法,要救助者の状況等との関係について分析した結果,平成28年熊本地震における倒壊建物からの救助活動に関し,救助困難度を構成する各データ項目とその構造について明らかにした.また,既往訓練データを収集整理し,既往訓練の内容・種別の把握,訓練指導者らへのヒアリングを実施するとともに,継続的な訓練向上につながる検証方法の検討を行った.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K01330
ID情報
  • 課題番号 : 17K01330
  • 体系的課題番号 : JP17K01330

この研究課題の成果一覧

論文

  5

講演・口頭発表等

  1

メディア報道

  1