2019年4月 - 2024年3月
「日常の科学コミュニケーション」が変化する局面の多角的分析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
研究代表者・相田と研究分担者・箕輪は、平成26年3月より、いわき市の知人らと共に「科学コミュニケーションの交流活動」を実践している。その活動拠点を「(有)ネクストホームモデルルーム」(福島県いわき市仁井田町)とし、他法人より無償貸与された微量放射能測定装置を設置している。そして、我々研究者と市民との交流場面を、活動拠点やいわき市内外各所において動画撮影し、記録してきた。(原発事故のような)科学リスクは、「人によって見解が異なる切実な問題」であり、「語ることへの躊躇い」があったと予想される。そこで、本研究課題では、日常会話に表出する科学リスクの話題を「日常の科学コミュニケーション」と捉え、「日常の話題」から「科学リスクの話題」へ遷移する場面を獲得し、その分析を行う。
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令和3年度は、令和2年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の蔓延(コロナ禍)によって、いわき市での日常会話を収録するフィールドワークは実施できなかったため、令和元年度以前に獲得したフィールドワークデータの分析作業を行った。具体的には「日常の科学コミュニケーション」場面を、以前の研究課題のフィールドワークによって得た動画「(放射線の専門家である)箕輪や(非専門家である)相田を交えた放射線についての講演会・談話会」に関して、ELAN(動画内の言語・非言語情報に詳細にアノテーション付与出来るソフトウェア)を用いて、動画から言語・非言語情報に関するトランスクリプトを作成した。
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これらトランスクリプトの一部について分析した論文は、令和2年12月に刊行された研究書籍『ナラティブ研究の可能性 ― 語りが写し出す社会』(ひつじ書房)の第7章「いわき市内の小学校における講演「放射線のおはなし」―「質疑応答」から見えること」として収録されている。
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令和3年度は、令和2年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の蔓延(コロナ禍)によって、いわき市での日常会話を収録するフィールドワークは実施できなかったため、令和元年度以前に獲得したフィールドワークデータの分析作業を行った。具体的には「日常の科学コミュニケーション」場面を、以前の研究課題のフィールドワークによって得た動画「(放射線の専門家である)箕輪や(非専門家である)相田を交えた放射線についての講演会・談話会」に関して、ELAN(動画内の言語・非言語情報に詳細にアノテーション付与出来るソフトウェア)を用いて、動画から言語・非言語情報に関するトランスクリプトを作成した。
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これらトランスクリプトの一部について分析した論文は、令和2年12月に刊行された研究書籍『ナラティブ研究の可能性 ― 語りが写し出す社会』(ひつじ書房)の第7章「いわき市内の小学校における講演「放射線のおはなし」―「質疑応答」から見えること」として収録されている。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K03116
- 体系的課題番号 : JP19K03116
この研究課題の成果一覧
絞り込み
書籍等出版物
2-
ひつじ書房 2020年12月 (ISBN: 9784823410062)
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ひつじ書房 2020年12月