共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2025年3月

朝鮮半島磨製石剣文化の展開とその特質に対する考古学的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
21K00954
体系的課題番号
JP21K00954
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

本研究は朝鮮半島青銅器時代文化を代表する物質資料である磨製石剣に対する考古学的および記載岩石学分析を通して、朝鮮半島青銅器時代社会における磨製石剣の生産・流通システムのモデルを提示すると共に、磨製石剣副葬文化の時間的・空間的展開とその特徴の解明を目的としている。
4年計画の1年目に当たる令和3年度は、当初計画していた韓国ソウル・京畿道地域に所在する文化財調査関連機関における情報・資料実見調査が、コロナウイルス感染拡大による海外渡航制限等によって実施できなかった。しかしながら、日本国内でも実施できる基礎的な文献の収集や朝鮮半島出土磨製石剣一覧表の作成は予定通り進めることができた。
また、本研究と関連した韓国での研究成果等を把握するための作業の一環として、磨製石剣が出土する青銅器時代墳墓、特に火葬墓に関する韓国語論文を翻訳し発表した(金権九(訳:平郡達哉)2022「朝鮮半島南部地域における青銅器時代の火葬墓に対する考察」『島根大学法文学部紀要 社会文化論集』第18号)。
以上のように、現地での調査はコロナ禍によって残念ながら実施できなかったものの、日本国内で遂行可能な作業については、基礎研究作業の一環として日本国内で可能な限りの資料収集を実施すると共に、それらを用いた朝鮮半島出土磨製石剣一覧表の作成に取り掛かった。また、近年の韓国側での青銅器時代研究、磨製石剣・石器研究の動向を把握することにも重点を置いた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K00954
ID情報
  • 課題番号 : 21K00954
  • 体系的課題番号 : JP21K00954