2019年4月 - 2022年3月
オルガネラ分裂/増殖機構を基盤にした真核植物細胞の基のゲノム形態学的解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
真核生物に共通のオルガネラの増殖を考慮した細胞分裂の機構を、原始紅藻 C.merolae (シゾン)を基盤に調べた。各包膜オルガネラが分裂装置を使って順次分裂すること、更に各分裂装置の構成物質を確かめた。分裂したオルガネラの分配にTOP(キネシン様物質)が働き細胞核分裂を起こし、次に細胞膜の収縮物質(EF1α)が作動した。窪んだ中央細胞膜に収縮分子類(ESCRTIII, ALIX, VPS4等)が現れ分裂を促した。ESCRTIIIは「電子密度の高いリング」と複合体を形成し、最終分断を起こすと推定され、類似のリングはメダカモでも観察された。またシゾンにおいて中期染色体構造が確認された。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H03260
- 体系的課題番号 : JP19H03260