2010年 - 2012年
鉄堆積作用:鬼界カルデラの熱水活動場から紐解く太古代海洋環境への制約条件
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(B), 基盤研究(B)) 基盤研究(B), 基盤研究(B)
- 課題番号
- 22340151
- 体系的課題番号
- JP22340151
- 担当区分
- 連携研究者
- 配分額
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- (総額)
- 18,850,000円
- (直接経費)
- 14,500,000円
- (間接経費)
- 4,350,000円
- 資金種別
- 競争的資金
鬼界カルデラは7300年前に形成した海底カルデラで,その影響は日本各地にアカホヤ火山灰として影響を与えている.カルデラの外輪山は薩摩硫黄島,竹島に残っており,薩摩硫黄島では硫黄岳が現在でも活発に活動しており,周辺部に熱水を流出している.ここでは赤褐色の鉄沈殿物がみられ,この沈殿物が鉄沈殿作用の鍵を握っていると考えられる.23年度における.1)鬼界カルデラの音波探査:カルデラ内の構造および古い埋没カルデラを明らかにし,南部におけるリフト状凹みを明らかにした.2)硫黄島周辺部のサンゴ掘削:3m大の浜サンゴについて,硫黄島北部地域で取得に成功した.普通真っ白のサンゴだが黒い縞々を含むサンゴが取得できた.火山の周りは通常の海水よりpHが低く酸性にもかかわらずサンゴが生育していることが明らかになった.3)温度分布・流水量の観測:長浜湾において熱水活動の長期観測を行った.現在流水計を設置しており,4月に第一回目のデータの取得を行う.4)長浜湾における堆積物,チムニー,鉄浮遊物,トラップ設置を新たに行っている,それぞれの化学分析を行っている.気象データから,長浜湾に沈殿した堆積物の10年間の挙動を解明し,天候・潮の満干・鉄沈殿と地層形成の関連性が明瞭になった.
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 22340151
- 体系的課題番号 : JP22340151