2013年4月 - 2015年3月
自閉症の発症とセロトニン神経系の発達異常の関連-PETとモデル動物を用いた解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
転写制御因子Pax6は、大脳、小脳の形成にかかわり神経系の発生発達において重要な因子である。胎生期から成体まで神経幹細胞で発現がみられその増殖と分化のバランスを調整している。ヒトではPAX6の変異のある患者で精神遅滞や自閉症、前頭葉機能障害などの合併が報告されている。本研究ではPax6変異ラットと野生型ラットに対し小動物用MRIにより脳形態画像の撮像を行った。野生型に比べてPax6変異ラットは大脳皮質、海馬、扁桃体、視床、中脳、脳梁の体積が減少していることが明らかとなり、Pax6が高次脳機能の構築にどのように関与しているかについての一端が明らかになった。
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- 課題番号 : 25861059
- 体系的課題番号 : JP25861059