受賞

2017年3月

第65回化学技術賞

公益社団法人日本化学会
  • 大西久男
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  • 野中篤
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  • 鈴木卓弥
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  • 村田尚義

タイトル
超低消費電力薄膜ガスセンサーの開発

大阪ガス株式会社(社長:本荘武宏)が富士電機株式会社(社長:北澤通宏)と共同で開発し、当社が2015年5月に発売した世界初の電池駆動家庭用ガス警報器※1のガス検知部に用いられている「超低消費電力ガスセンサー技術」が、公益社団法人日本化学会の平成28年度化学技術賞※2を受賞しました。
この賞は「わが国の化学工業の技術に関して特に顕著な業績のあった者」に授与されるものです。
この技術は、ガスセンサーの消費電力を従来の約600分の1以下に削減し、家庭用ガス警報器の長期間電池駆動を世界で初めて実現したものです。これにより家庭用ガス警報器のコードレス化が実現し、設置場所の制約が解消されるため、万一のガスもれをお知らせする家庭用ガス警報器の一層の普及率向上に貢献するものと期待されています。家庭用ガス警報器の電池駆動化は、長年「夢の技術」と言われてきましたが、ガス検知材料を薄膜化するとともに半導体製造技術を活用し、センサーを超小型化することで、約16年の歳月をかけ実現しました。今回の受賞は、化学技術の観点で極めて創造性の高い新規要素技術群を開発・融合して革新的技術を初めて実現した点が高く評価されたものです。

リンク情報
共同研究・競争的資金等の研究課題
次世代高信頼性ガスセンサー技術開発
URL
https://www.osakagas.co.jp/topics/1251883_14522.html