MISC

2017年11月

歯科領域における周術期患者の抗菌薬使用実態調査 経口スイッチ療法の評価

医薬品相互作用研究
  • 吉田 謙介
  • 田村 隆
  • 磯辺 浩和
  • 新木 貴大
  • 中川 裕介
  • 石田 みなみ
  • 鈴木 直人
  • 西川 敦
  • 船山 昭典
  • 児玉 泰光
  • 小林 正治
  • 高木 律男
  • 田邊 嘉也
  • 外山 聡
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41
3
開始ページ
174
終了ページ
177
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
医薬品相互作用研究会

当院歯科領域では周術期患者に対し、術後感染予防として注射用抗菌薬セファゾリン(CEZ)が推奨されているが、CEZ投与終了翌日から経口抗菌薬へ切り替えて投与する治療(経口スイッチ療法)が経験的に行われる場合がある。「術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン」では、推奨投与期間を超えた経口抗菌薬の追加は不要であるとされている。そこで今回、経口スイッチ療法の必要性について検討するため、2015年1月〜6月に当院歯科領域でCEZを使用された患者213例を対象とし、経口スイッチ療法実施群(111例)と非実施群(102例)に分けて諸データの群間比較を行った。結果、実施群の背景として、「入院期間の短縮」や「剤形変更による費用削減」などを期待して経口スイッチ療法が行われていたと考えられたが、実際には「入院期間の短縮」「費用削減」とも認められなかった。このことから経口スイッチ療法の必要性は低い可能性が示唆された。

ID情報
  • ISSN : 0385-5015
  • 医中誌Web ID : 2018079009

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